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近年増加しているサイトメガロウイルス 妊婦さんは注意が必要

サイトメガロウイルスは、世界でありふれているウイルスで子供や大人が感染してもまったく問題ありません。
しかし、妊娠した女性が初めてこのウイルスに感染した場合、お腹の中の赤ちゃんも感染し、生後に障害をもたらす可能性があります。
妊娠を希望する女性、妊娠中の女性はサイトメガロウイルスというウイルスが存在していることを認識することが重要です。


■サイトメガロウイルスとは
サイトメガロウイルスは世界中のどこにでもありふれていて、感染しない方が難しいウイルスです。
感染した場合、ほとんど症状の発生はなく、感染していることに気が付きません。サイトメガロウイルスの感染力は高く、唾液による飛沫感染が主な感染経路です。性交渉や輸血によっても感染します。

■母子感染のリスク
娠中にサイトメガロウイルスに感染すると、流産、死産、新生児死亡のリスクが高まります。妊娠前から抗体を持っていれば、妊娠中に他の型のサイトメガロウイルスに感染しても、胎児への感染リスクは非常に低いことが判明しています。
母体内で感染した場合、出生後に脳や聴力に障害が現れることもあります。神特に聴覚神経系の障害は、言葉を覚える時期まで判明しないこともあります。障害を持って産まれてくる確率はごくわずかですが、近年、発症率が2倍にまで増加しています。
増加の傾向は、子供の頃に子供どうしで取っ組みあったり接する機会が少なく、清潔な環境で育ってきた子供はサイトメガロウイルスに感染することなく大人になります。抗体のない妊婦が一人目の子供を無事に出産し、二人目を妊娠したときに、もっとも注意が必要となります。
幼児は体液中、唾液中のウイルス量が多く、世話をする母親に感染するリスクも高くなります。子供から母親への感染時期と、妊娠時期が重なると、母体から胎児へウイルスが感染してしまう可能性があります。

■予防法
現在、サイトメガロウイルスのワクチンは開発されていません。そのため、妊婦さんは自分が抗体を持ているのか、いないのかを把握することが大切です。
しかし、今の妊婦検診にこの検査は盛り込まれていません。検査は血液検査で2000円~3000円で行うことができるので、かかりつけの産婦人科へ相談しましょう。

また、産まれてきた赤ちゃんが感染していないかを検査することもできます。750円程で調べることができますが、検査をおこなっている病院は限られています。早期に感染が判明するれば、薬で障害を軽減することが可能です。

■抗体の検査
サイトメガロウイルスはCMVとも呼びます。
抗体検査は血液検査で判明します。検査結果からはIGM値とIGG値を調べることができます。
IGMは現在の感染状況、IGGは過去の感染状況を指します。妊娠中の女性の場合、IGM陰性・IGG陽性が一番好ましい検査結果といえます。抗体検査というとIGGの検査だけの場合もありますので、IGMの結果もわかる検査をすることが大切です。
かかりつけの産婦人科でCMVの血液検査が盛り込まれていないようであれば、積極的に検査を希望することをオススメします。

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