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妊婦が気をつけたい感染症 先天性トキソプラズマ症

トキソプラズマは健康な人が感染しても風邪のような症状で治まりますが、妊婦が感染すると胎児に大きな影響を及ぼす可能性があります。


■トキソプラズマとは
トキソプラズマとはトキソプラズマ原虫と呼ばれる単細胞の寄生虫です。一定の体温を保つ動物に感染するため、ほとんどの哺乳類・鳥類は感染する可能性があります。主に羊肉・豚肉・鹿肉は感染率が高いと言われています。
通常はトキソプラズマに感染しても 筋肉内に寄生するだけで、食べられたりしない限り他の種の動物に伝染することはありませんが、トキソプラズマは唯一ネコの腸内で卵を産むことが可能で、その卵は糞となり、公園の砂場などの体外に排泄され、なかなか死滅しません。
屋内で飼われている猫は感染率は低いですが、生肉やミミズを餌にしていたり、野外で放し飼いにしているネコは感染率が高くなります。
トキソプラズマは健康な人が感染した場合、ひどくても風邪のような症状で治まりますが、妊娠中の女性が感染した場合、流産・早産の危険が高まり、更にはお腹の中の胎児に大きな影響を与える危険性があります。
発祥するのはごくわずかな確立ですが危険性があることに間違いはありません。
妊娠中の方は自分の生活を振り返り注意を心がけましょう。

■感染経路
主な感染経路は、食事、ネコ、土いじりが上げられます。食事では、牛刺し・レバ刺しやレアステーキ・生ハム・サラミなど十分に加熱されていない食品から感染します。
動物では主に屋外を自由に行動できるネコから感染します。そして、そのネコが公園の砂場でした尿や糞が心配ですトキソプラズマの卵が残っていると手に付着し、経口感染で体内に入れてしまう可能性があります。よって、公園の砂場や庭でガーデニングをする場合はゴム手袋をするなどの対応が必要です。

■妊婦が感染すると
基本妊娠前に感染した場合は胎児に影響はないと言われていますが、ごくまれに感染する場合もあります。
妊娠中に初感染した場合に、胎児に感染します。妊娠初期の感染率は低く、後期になるほど感染しやすいと言われています。しかし症状は、初期に感染すると重篤の確立が上がります。
主な症状は、妊娠初期では原虫が中枢神経系の発達に影響して、頭蓋骨の形成異常、水頭症、大などを引き起こし、流産、死産、精神運動障害が生じます。神経症状としてひきつけ、緊張・弛緩、異常な反射が、そして成長不全や脈絡網膜炎などが見られることもあります。
妊娠後期では症状は軽く、すぐには気付かれないことも多いです。早くに気付かれる症状としては、色素性の脈絡網膜炎、ひきつけや精神運動発達の遅れ、頭蓋の肥大などが上げられます。
母体を通して胎児が感染した場合、先天性トキソプラズマ症といいます。
妊娠中に感染が判明した場合、胎児への感染を防ぐためにスピラマイシンという薬でで治療します。アセチルスピラマイシンは、21日間服用し、14日間休薬することを1周期とし、これを分娩まで繰り返します。この治療により、重症先天性トキソプラズマ症の発生率が1/2~1/7にまで減少することが分かっています。
胎児の感染が事前に判明すれば、薬で症状を軽くすることができます。よく動物と接する方、妊娠中に生肉を口にしてしまった方は、抗体検査をおこないましょう。

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