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ジェネリック薬品が日本に普及しない理由

新薬の開発には長い年月と莫大な費用がかかります。そのため、開発メーカーには20年~25年の特許期間が認められ、その期間は独占的にその薬を販売することができます。


ただし、特許期間が切れれば他の製薬メーカーでも同じ成分を用いた薬を製造することができ、これをジェネリック薬品と呼んでいます。ジェネリック薬品は開発費用が少ない分、2割~5割安く購入することができます。
消費者が一番気になるのが、薬の安全性です。ジェネリック医薬品も、厳しい試験を受け、厚生労働省の認可がおりて初めて販売が許可されます。先発医薬品と有効成分は同じなので、同等の効果、効能が期待でき安全性も確認されています。
しかし価格も安く、安全性も確認済のジェネリック薬品ですが、日本での普及は伸び悩んでいます。
政府はジェネリック薬品の普及を広げるために対策をとっています。医療機関が患者に発行する薬の処方箋(しょほうせん)には先発薬の名称が記載されていることが多かったのですが、2008年からは処方箋の「後発医薬品への変更不可」欄に医師の署名か押印がなければ、その処方箋を受け取った薬局の判断で後発薬に変更してもかまわないなどとする制度の変更をおこないましたが、日本では普及しませんでした。
後発医薬品の普及率は、アメリカ、イギリス、ドイツなどの国では数量ベースで5割近くを占めるのに対し、日本では1割程度に留まっていた。これはブランド嗜好が強い国民性やパターナリズム(家父長主義)が浸透していた医療の現場において医師が、情報提供が少なく信頼性に不安を感じる後発医薬品よりも、長年の育薬に基づく豊富な情報が提供され、後発品に比べて薬効・供給量の安定している先発医薬品を処方した為と考えられています。
日本の薬剤費比率は、低下傾向を示していますが、依然、高めな理由は投薬の種類・量が多い為ではなく、先発医薬品の薬価が高すぎる為であり、経済産業省もこれを国際的に適正な額にまで引き下げることが必要とし、政府は2012年度までに30%まで引き上げることを目標としています。
高齢化が進む中、今後医療費をどれだけ抑えることができるかも大きな問題点になっています。世界最大の高齢化社会の日本にジェネリック薬品の普及は必要不可欠なのです。
■日本の高齢化
日本の高齢化は、世界で最大規模になっています。2005年(平成7年)の総人口が1億2765万人で高齢者人口2556万人だったのに対し、2020年(平成32年)の総人口が1億2411万人で高齢者人口が3456万人と予測されており、2005年と比べると、2020年には総人口が300万人ほどしか減らないのに対し、65歳以上の高齢者はおよそ1000万人増え、社会的負担は急増するでしょう。

 - 病気・健康対策

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